『ポケモンスカーレット・バイオレット』に登場する新たなジムリーダーたちは、とにかく個性的なキャラばかりです。
未プレイの方にも興味を持ってもらえるよう、前編と合わせてその魅力をギュッと濃縮したつもりですので、この記事を読んで彼らを知っていただければと思います。
パルデア地方のジムリーダーは、ここがすごい!?
①炎の料理人ならぬ、水の料理人!!実はドジっ子、ハイダイ
キャラクター
ハイダイさんはカラフシティのジムリーダーで、みずタイプの使い手です。
その二つ名は、
「激流料理人」
中華料理屋のオーナー兼料理長をしており、カラフシティでは街のリーダー的な存在でみんなから慕われています。
アオキさんと同じオジサン枠でもあり、筋骨隆々のその姿は一目で頼りになりそうと思わせてくれる暖かさがあります。
しかしハイダイさんは意外とおっちょこちょいな一面を持っています。
隣町で行われる仕入れの競りに遅れるため急いで街を出るのですが、その際にコンパン柄の可愛い財布を忘れるという姿を見ることができます。
名言
ハイダイさんは様々な人間を見てきているからか、セリフ1つ1つに重みがあります。
(ドジっ子属性は一旦忘れるとして)特に再戦時のセリフは、大人に響きます。
「勢いよく流れる物もいれば、停滞しよどむ物もおる。後者を望みがちだが、オイラにやあちょおっと退屈だい」
どうしても大人になればなるほど、安定という名の現状維持を選択しがちになってしまいますね。
ハイダイさんはその状態を「よどみ」と言い切り、退屈と拒否していますね。
筆者も耳が痛いです。大人の魅力とお茶目な部分を併せ持つ、カッコいいキャラクターです。
②優しそうに見えて、爆発寸前?みんなのお姉さん、カエデ
キャラクター
カエデさんはセルクタウンのジムリーダーで、コックスーツで身を包んだパティシエさんです。
街の中ではお菓子屋の店長をしており、着いた二つ名は、
「お菓子の虫」
そう、カエデさんはむしタイプを得意とするトレーナーです。
前述したハイダイさんは料理の師匠であるそうで、ハイダイさんはお菓子も作ることができるし、カエデさんは中華料理などの料理もプロ級なのかもしれませんね。
話し方もおっとりで、その見た目と相まってとても優しいお菓子のお姉さん、といった印象が強いのですが、実はジムリーダーの中でも抱えている闇は1番大きいかもしれません。
名言
カエデさんと所属するポケモンリーグの闇が垣間見えるのは、やはり再戦時。
「だからお菓子のようにあま〜く戦うよう、トップから言われてまして〜」
彼女がすむセルクタウンは冒険を開始した地点から最も近い場所にあり、マップにも「初めてのジムにおすすめ」とまで書かれています。
しかしその実態は、ポケモンリーグからの指示で敢えて手を抜いて戦っていたことが判明します。
「完膚なきまでに ひねってさしあげますね~!」
その縛りから解き放たれたカエデさんは、再選時に初戦とは打って変わって好戦的なセリフと共に本気で主人公を倒しにかかりますが、主人公に2度負けたことによりもう少し自分らしく生きたいと考えるようになります。
今後はポケモンリーグの要請には応えず、常に本気で戦うことを決めたようです。
優しそうに見えても、実は中身は負けず嫌いで、爆発すると怖いというのは現実世界にもあることかも知れませんね。
③ジムリーダー1の奇人?稀代の芸術家、コルサ
キャラクター
コルサさんはボウルタウンのジムリーダーで、くさタイプのポケモンを愛用しています。
その理由は、彼の本業が芸術家であり、特に自然界からインスピレーションを受けるようで「ネイチャーアーティスト」の2つ名で通っています。
その見た目もナンジャモ以上に奇抜なファッションで、イバラを模した服と髪型、そしてなぜかイバラの鞭を所有しています。芸術に鞭は関係あるのでしょうか。
彼の代表作は「投げやりのキマワリ」で、キマワリが何に対して投げやりになっているのか、識者の間で議論されているようですが‥野暮な気もしますね。
そんな彼にとってポケモンバトルも芸術品の1つであり、その思想を象徴するのが登場シーンです。
風車の羽の上に乗っており、そこから飛び降りて主人公の前に降り立つという脅威の身体能力と自ら演出する芸術品へのこだわりを感じます。
名言
芸術に並々ならぬ情熱を燃やすコルサさんですが、やはり再戦時に衝撃の事実が判明します。
チャンピオンとなった主人公とのバトルということで、2度目のポケモンバトルは共同制作による最高傑作になる確信があるらしく、風車からの飛び降りる演出は不要と判断したようです。
その際の彼のセリフがこちら。
「今回はワタシが足を痛めずとも、最高傑作が生まれるので割愛するがな!」
いや、足痛いならやめなさい(笑)己の身を壊してでも美を追求する真の芸術家ということなのでしょうか。
ちなみにこの主人公によるリーダーたちとの再戦は、ポケモンリーグトップから依頼された物であり、形式的とはありますが実際は査察のような物です。
よって本来ジムリーダーが試される側でもあるのですが、コルサさんは芸術を優先するあまり査察の件はどうでもよさそうな態度でした。
実力はありますが、ジムリーダーたちの中では問題児扱いなのかも知れませんね。
まあ、そうだとしても本人は全く気にしないでしょう。
④氷結の貴公子!本当は優しい?グルーシャ
キャラクター
グルーシャは今作唯一の専業ジムリーダーであり、住む街を持たず雪山ナッペ山にあるジムが彼との戦いの舞台です。
その中性的でカッコいい見た目と冷たい話し方、さらにはジムがある雪山と、キャラに違わず繰り出してくるポケモンはこおりタイプです。
彼が暗い性格となったのは、世界ランク2位まで上り詰めたスノーボードを事故で出来なくなったことが原因です。
名言
事故で才能を絶たれ冷たく心を閉ざしたグルーシャは、唯一の専業リーダーということもあり、コルサさんと違って今回の主人公、ポケモンリーグの査察を重く受け止めています。
「残りの才能さえ刈り取られたら、僕には何が残るんだ?」
大きな希望を失った者だけが知る絶望感が垣間見えます。その後全力を出し切り主人公に敗北した後、これからは情熱を燃やしてジムリーダーを続けることを決意したようです。
その際に彼の最高の笑顔と一緒に温かみを感じる言葉を最後に紹介します。
「ふたたび火を灯してくれて‥ありがとう」
まとめ
ライムさんという、ラッパーでゴースト使いというイカしたジムリーダーを紹介しきれなかったのは残念です。
個性的で魅力的なジムリーダーが揃ったパルデア地方、興味を持っていただけたならば幸いです。
冒険してみたい!と思っていただけたなら、迷わずプレイしてみることをオススメします。
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