あまり知られていないと思うのですが、ポケモンの世界では人間が食べることができる種族が存在します。
大体が図鑑から判断できるのですが、あまり数は多くありません。
しかし最新作である『ポケモン スカーレット・バイオレット』の中では、初代赤緑からプレイしているベテラントレーナーが確認したところ、『いやいや、食べ過ぎでは!?』と驚くくらい沢山のポケモン達の味について表現されていました。
この記事では新たな冒険の舞台であるパルデア地方で新登場かつ、食材とされているポケモン達を紹介します。
この記事を読めば、あなたも立派なパルデア地方の食通です。
オリーブオイルの名産地だからこそ!『ミニーブ、オリーニョ、オリーヴァ』
パルデア地方は、現実のスペインとポルトガルがモチーフと言われています。
特にスペインはオリーブの名産地であり、日本でもオリーブオイルは料理でよく使われていますね。
このオリーブをモチーフにしたポケモンが、ミニーブ→オリーニョ→オリーヴァです。ポケモン図鑑のテキストから、まだ早熟の段階のミニーブが出すオイルは苦くて渋いようですが、進化してオリーニョとなってから出すオイルは栄養満点で美味しいようです。
最終進化体で完熟したオリーヴァのオイルも美味しいらしく、弱ったポケモンにそれを分け与える慈悲深いポケモンです。
その特徴は今作から登場した専用の新特性『こぼれだね』にもよく表現されています。(ダメージを受けると、グラスフィールドを展開して敵も含めた接地しているポケモンのHPを回復します)
土地柄と名産品を学ぶことができる、良いポケモン達ですね。
地元の食材シリーズ『ミガルーサ』
ミガルーサはみず・エスパータイプのポケモンで、魚の姿をしたポケモンです。
その特徴は名前そのものと二つ名である「きりはなしポケモン」に表れています。スカーレット図鑑のテキストを紹介します。
・無駄な肉を捨て去ると心が研ぎ澄まされサイコパワーが上がる。贅肉は淡白だが美味しい。
なかなか衝撃の説明となっており、そのためかミガルーサは専用技「みをけずる」を習得します。文字通り自分のHPを削って、攻撃力と素早さを上げる技となっています。
その美味しい贅肉は「ミガルーサのきりみ」として、倒した際に入手可能です。
専用技は伝説級のポケモンに特に多く用意されるものなので、通常のポケモンとしては不思議なまでに高待遇となっています。その理由はオリーヴァたち同様に地元の食材であるからだと考えられます。
現実のスペインでよく食される「メルルーサ」という食用魚がモチーフと考えられており、オリーヴァは専用の新特性が与えられたのに対し、こちらは専用技が与えられたといったところでしょうか。
実は高級食材!?『カイデン』
カイデンは今作で登場したウミツバメポケモンで、ひこう・でんきタイプを持っています。パルデア地方で食べられているのは、カイデン本人(鳥?)ではなくその巣です。バイオレット図鑑のテキストを紹介します。
・海岸の崖に巣を作る。巣はパチパチ弾ける不思議な食感で人気の珍味。
これは現実のアマツバメと呼ばれるツバメの巣が、ほとんど唾液分泌物で出来ており、中国では高級食材の一つとして扱われているのがモチーフだと思われます。
実際のツバメの巣はゼリーのような食感でパチパチはしないのですが、そこは電気タイプのカイデンの特徴を反映しているのかと。
唾液から作られるとなると、採取できる量もわずかだと考えられるので、ポケモン世界でも高級食材だと思われます。
カラフシティのジムリーダー兼中華料理人のハイダイさんのお店で、いつか食べられることを期待しています。
本体すらも美味しい食材!『ノノクラゲ、リククラゲ』
ノノクラゲとその進化先であるリククラゲは、じめん・くさタイプのポケモンです。
過去作のメノクラゲとその進化先であるドククラゲに見た目は酷似していますが、リージョンフォーム(その地方特有の姿)ではなく、完全な別の種族になります。
それもそのはずでノノクラゲとリククラゲの二つ名は「きくらげポケモン」、現実でもよく知られたキノコがモチーフとなっているのです。
それでは2体のポケモン図鑑のテキストを抜粋して紹介します。
・ノノクラゲ(スカーレット)剥がれ落ちた体のヒラヒラは歯ごたえがあってとても美味しい。
・リククラゲ(バイオレット)裾のヒダは珍味で人気。
ミガルーサ同様、完全に本体を食べていますね。
しかも驚くことにパルデア地方では一般的によく食べられる食材のようです。
その証拠として、各地にある「来来来軒」という飲食店では「ノノクラゲとキュウリの酢の物」が普通にメニューにあります。
過去作にもポケモンの体の一部を食べる文化はありますので、あくまでも自然にたくさんの量が取れるため、流通しているのだと信じています。
こちらも高級食材?『ガケガニ』
ヌシポケモンとしても事前情報から登場していたガケガニは、いわタイプのまちぶせポケモンです。
図鑑には食用と書いていないのですが、その身と脱皮後の殻は希少な高級食材のようです。
その証拠にパルデア地方の各地にある飲食店「バル・キバル」には「ガケガニ・アル・アヒージョ」というメニューがあります。
その説明文には、「希少な食材をシンプルに楽しむ。」と記載されています。メニューの写真にも大きなカニのハサミが掲載されていて、ガケガニの希少なハサミ部分の料理であることが確認できます。
また今作ではお店で提供される料理とは別に自分で食材を集めて、サンドイッチを作って食べることが出来ます。
その食材の中に終盤にならないと購入できず、また値段が高い「ガケガニスティック」があります。
その説明文は「ガケガニの脱皮したあとの殻のエキスが配合されたヘルシーな加工食品」となっています。
現実のカニカマも、カニの身は使用されておらず、白身魚のかまぼこにカニエキスで風味をつけたものです。
ポケモン世界でも希少な食材であるガケガニのハサミを有効活用した例ですね。
希少とされているのはガケガニのハサミは取れやすいがすぐ再生するので、大量には取れない食材だから‥のはずです。
まとめ
多くのポケモンを食用としているパルデア地方ですが、紹介しきれていないだけでまだまだいます。
気になる方はぜひゲームをプレイして、ポケモングルメ?の世界を堪能していただければと思います。
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